1986年1月28日、スペースシャトル・チャレンジャー号が打ち上げ直後に爆発し、ディック・スコビー船長以下乗員7人全員が死亡した。 原因は、補助ロケットブースタの高温高圧ガスがブースタボディ間の隙間から噴き出したことにより、取り付け部分に異常な荷重が作用した結果、補助ロケットブースターが外部燃料タンクから引きちぎられ、機体全体に想定以上の負荷がかかって空中分解したことであった。 スペースシャトルの補助ロケットブースタは固体燃料ロケットである。固体燃料ロケットというと、いわゆるロケット花火を想像すればよいが、厳密にいえば、 1)固体燃料 2)ノズル 3)ボディ(管体) 4)フェアリング の4つの…