外人上司のジョンに呼ばれて、ぼたむすはいつも通りメモ帳とペンだけ持って、会議室に入って行った。そう、奇襲攻撃に気がつかず、無防備なまま相手陣地に入って行ってしまったのだ。 朝からジョンは会議室にこもり、出たり入ったりしながらコピー機から印刷物が出てくるのを慎重に待っていた。一方ぼたむすは、何となくの違和感を覚えていたが、自分のこととは関係ないと完全に油断をしていた。 ジョンがPCに書かれた原稿を読み上げた時、「しまった!スマホを持ってくればよかった。録音!録音!」と焦ったが、時すでに遅し。 特に英語での会話なので、誤解があってはいけない、と思いつつ、「録音するから、スマホ持ってくる」と言い出せ…