―その522― ●歌は、「浅緑染め懸けたりと見るまでに春の柳は萌えにけるかも」である。 奈良市法蓮佐保山 万葉の苑 (25)万葉歌碑(作者未詳 やなぎ) ●歌碑(プレート)は、奈良市法蓮佐保山 万葉の苑 (25)にある。 ●歌をみていこう。なお、この歌は、ブログ拙稿「万葉歌碑を訪ねて(その225)」で紹介している。 ◆淺緑 染懸有跡 見左右二 春楊者 目生来鴨 (作者未詳 巻十 一八四七) ≪書き下し≫浅緑(あさみどり)染(そ)め懸(か)けたりと見るまでに春の柳は萌えにけるかも (訳)薄緑色に糸を染めて木に懸けたと見紛うほどに、春の柳は、青々と芽を吹き出した。(伊藤 博 著 「万葉集 二」角川…