●歌は、「天飛ぶや軽の社の斎ひ槻幾代まであらむ隠り妻ぞも」である。 奈良県橿原市大軽町春日神社境内万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、奈良県橿原市大軽町の春日神社にある。 ●歌をみていこう。 ◆天飛也 軽乃社之 斎槻 幾世及将有 隠嬬其毛 (作者未詳 十一 二六五六) ≪書き下し≫天(あま)飛(と)ぶや 軽(かる)の社(やしr)の斎(いは)ひ槻(つき)幾代(いくよ)まであらむ隠(こも)り妻(づま)ぞも (訳)天飛ぶ雁というわけではないが、軽の社の槻の木、その神木がいつの世までもあるように、あなたはいつまでも忍び妻のままでいるのであろうか。(伊藤 博 著 「万葉集 三」 角川ソフィア文庫より) (訳…