平塚らいてうは女性文芸誌『青鞜』の創刊号で「原始、女は太陽だった」と女性の権利獲得・解放を象徴するインパクトのある提案を行い、共に女性史研究・女性運動を進めた高群逸枝もまた太陽神・天照大御神(本居宣長:あまてらすおおみかみ、筆者:あまてるおおみかみ)を始祖神として認めています。 皇国史観の絶対主義天皇制の支配のもとで、女性の権利を主張するためにアマテル信仰を逆手にとった苦し紛れの選択ともいえますが、結果として「世界を照らすアマテル太陽神」信仰の皇国史観に同調し、女性たちを「聖戦」の侵略戦争に駆り立てる役割を果たしたのです。しかしながら、高群逸枝の「母系制」「婚姻史」研究の成果は「神話時代」以降…