詩人、女性史家、1894-1964、熊本県生まれ 「招請婚の研究」「母系制の研究」などで知られる。
主な著作
なお、自説のために悪質な操作があったことが栗原弘「高群逸枝の家族婚姻学説について―意志的誤謬問題を中心として―」(『古代文化』第四十巻七号、1988年)に詳細に指摘されるなど、現代の学会においてはあまり支持されていない。
平塚らいてうは女性文芸誌『青鞜』の創刊号で「原始、女は太陽だった」と女性の権利獲得・解放を象徴するインパクトのある提案を行い、共に女性史研究・女性運動を進めた高群逸枝もまた太陽神・天照大御神(本居宣長:あまてらすおおみかみ、筆者:あまてるおおみかみ)を始祖神として認めています。 皇国史観の絶対主義天皇制の支配のもとで、女性の権利を主張するためにアマテル信仰を逆手にとった苦し紛れの選択ともいえますが、結果として「世界を照らすアマテル太陽神」信仰の皇国史観に同調し、女性たちを「聖戦」の侵略戦争に駆り立てる役割を果たしたのです。しかしながら、高群逸枝の「母系制」「婚姻史」研究の成果は「神話時代」以降…