まめつぶほどの小島に1人で暮らしている鬼ばばの物語。何もかも捨てながらも、島に流れ着いた人たちに心を動かされる鬼ばばがあどけなく、そして悲しいお話です。 鬼ばばは我が子を捨てたり、父親を食べたりと身内に対しては容赦ない所をみせますが他者に対しては危害を加える事はありません。 父を食べたのも土地がやせていて作物が育たず母乳も出なくなった為、仕方なく食べるという行為に走ります。カニバリズムというよりも飢えをしのぐ為に非常時で人を食べるというアントロポファジーなのでまだ救いがある気がする… 子捨てに関しては少しでも暮らしやすいようにと南に投げ飛ばしたあたり母の優しさが感じられました。 流れ着いたのは…