昨日の朝刊の「折々のことば」(鷲田清一連載記事)に、内田樹さんの次の言葉が掲げられていました。「今なら何をしても処罰されない」という条件を与えられたときにどのようにふるまうかを見れば正味の人間性が知れる。(『反知性主義者の肖像』から)これを読んで、「おのれの欲せざるところ、人に施すことなかれ」という孔子の言葉を思い出しました。処罰されないならば、何をやってもよいと考えがちなところを、グッとこらえるのが、人の道というものだ、そう解されがちなところです。しかし、私はもっと違うかたちで、この言葉を噛みしめたいのです。この言葉が登場した背景のようなものから、さかのぼって考えてみます。少し長い話になりま…