孔子の一番弟子。姓は仲、名は由で、字の子路で言われる。季路。孔門十哲の一人。
直情径行だが孔子に心服。ボディガード的役目を務める。「論語」第3 公冶長第5:7で、師匠から
「道が行われないのでいっそ筏でどこかへ行こう というと多分彼が来るだろう」
と一応褒められ、喜んでいると
「ていうか筏の材料ってどっから調達するのかね」
とかからかわれている程度に信頼があった。
そのアレな師匠が、クーデタ興した人からのお招きに、行こうとするのを一応咎めたり(論語 巻第9 陽貨17:5 陽貨17:7)、病気の師匠のために祈って怒られたり(論語 巻第4 述而7:34)、政治を任されたらまず何をするかを聴いて、「必ずや名を正さんか(正名論の元)」という師匠へ「これ有るかな 子の迂なるや」(論語 第7 子路第13:3)といって怒られたり、する。
彼を主人公にした小説が中島敦の「弟子」。