今回も寺院巡りで素晴らしい仏像に出会いました。板橋区にあります安養院の紅頗梨色(ぐはりじき)阿弥陀仏です。東京にも数多く素晴らしい仏像があるものです。 安養院の山号は、武王山、宗派は真言宗豊山派で、豊島八十八ヶ所霊場の1番札所でもあります。 武王山最明寺・安養院の創建は、鎌倉時代1256年鎌倉幕府五代執権北条時頼公によります。出家され諸国行脚のおり、この地に立ち寄り持仏の摩利支天尊をお祀りになったのが起源とされています。 時頼公の嫡男は、二度の元寇を処理し円覚寺を創建した時宗です。 その後兵乱により灰燼に帰しましたが、1688年(元禄元年)に祐淳大比丘が再興し、阿弥陀如来を本尊として祀り現在の…