紀伊国南部・日置川河口部から約2.5kmほど遡った 地点、安宅川が日置川に合流する場所に位置する港町。熊野水軍の一角である安宅氏がこの地に居館(安宅本城)を構えており、同氏が展開する水上交通の拠点を担ったとみられる。 日置川下流域の港町 畿内と東海の境界 瀬戸内海地域との海運 備前焼、さらに東へ 参考文献 日置川下流域の港町 安宅氏の居館・安宅本城跡は、自然堤防上にある小字「城の内」にある。「城の内」全域には、他にも14・15世紀を中心とする遺物や、柱穴・土杭などの遺構が確認されており、複数の屋敷があったことが推定されている。また日置川と安宅川の合流点には、近世初頭まで湊があったと伝わっている…