正体不明の感染症の影響で、リモート習慣が広がり、人とのぶつかり合いも減ったと安堵する声と、人と接する機会が減った寂しさを訴える声の両方を耳にするようになりました。 人と人の関わりは、どうしても摩擦が付き物です。 でも、これが全くなくては、刺激も得られません。 自他境界線が、ざらつくような感覚も、この摩擦があってこそです。 人生には、摩擦の恩恵も陰もあるのですね。 あるモノをのせた板を傾けていくと、のせているモノが、滑り出す角度があります。 滑り出した角度を「摩擦角」と呼び、板の上でとまっていられる角度を「安息角」と言います。 いろいろな機械をつくるのに、自然落下を利用する場合には、この角度の把…