一条真也です。わたしは、これまで多くの言葉を世に送り出してきました。この際もう一度おさらいして、その意味を定義したいと思います。今回は、「哲学・芸術・宗教の時代」という言葉を取り上げることにします。 『ロマンティック・デス』(国書刊行会) 最初は、1991年10月15日に刊行された『ロマンティック・デス〜月と死のセレモニー』(国書刊行会)の中で登場した言葉です。20世紀の終わり、さまざまな場面で、「21世紀は、哲学・芸術・宗教の時代である」と言われてきました。フランスの文化相も務めた作家アンドレ・マルローは「21世紀はスピリチュアリティ(精神性)の時代である」と述べましたが、わたしはより具体的…