家の庭では、ホウチャクソウの実が黒紫色へと変わっていた。実は初夏の蒼さから深い紫へと季節は移り庭中に広がった。エアコンの室外機の吸気口辺りを間引いて花入に。ホウチャクソウは漢字で宝鐸草と書き、花冠が宝鐸に似ていることからきているのだとか。お堂などの屋根の隅木の先端に取り付けられた銅鐸を宝鐸といい、風に揺れ動く様を模似してそう呼ぶ。 このところ橋の話が続いたが、巨大構造物のスケールの迫力には心惹かれるところがある。以前にこのブログでも書いたが、学生の頃にはシェル構造を始め特殊構造には随分と惹かれていた。流れゆく力はそれを表現する形態の美しさに同化される。代々木第一第二アリーナを初めて見た時の若き…