第2章 食事を楽しみ、料理をつくることも楽しむ 新型コロナ感染拡大の局面では、飲食にともなう感染リスクが指摘されたため、1人で食べる「孤食」や黙って食べる「黙食」が推奨されました。 孤食も黙食も、新型コロナ対策には有効かもしれませんが、コミュニケーションが少なくなってしまい、ずっと続けると認知症の予備軍を増やすのではないかと心配でした。 食事中は、親しい人と「この野菜は新鮮で美味しいね」とか「肉の焼き加減が絶妙、さすがプロだね」といった会話をしながら食べるほうが、やはり美味しく感じます。 それだけ、脳が活発に働いている証拠でもあります。 コロナ下では、感染リスクを下げるために外食の機会が減った…