北海道室蘭市。北海道の南西部。胆振総合振興局の所在地。名前の由来は、アイヌ語のモ・ルエラニ(小さな坂道の下りたところ)で、明治まではモルランだった。
高度経済成長に鉄鋼、造船など重化学工業が発展した際に日本各地に誕生した地方工業都市のひとつ。日本製鋼所発祥の地であり、他に新日本製鐵の製鉄所も置かれ、かつては「鉄のまち」として栄えた、典型的な企業城下町であった。1980年代には造船や鉄鋼業などが斜陽産業となる共に室蘭も衰退、人口は1970年代後半以降減少が続いた。2005年国勢調査では58年ぶりに10万人を下回った。
官庁街はほぼ室蘭駅周辺に集中しているが、商業の中心地は東室蘭駅・道南バス東町ターミナル周辺で、MORUE中島、弥生ショッピングセンター、長崎屋室蘭中央店、イオン室蘭がある。
気候は北海道の中ではかなり温暖で、冬季は函館よりも気温が高く、積雪量も少ない。姉妹都市は静岡市、上越市、アメリカのテネシー州ノックスビル市。
サッカーの盛んな街でもあり、室蘭市入江運動公園陸上競技場でコンサドーレ札幌がホームゲームを行っている他、高校サッカー界の強豪校である室蘭大谷高校もある。
鳩山一族の地盤(第93代内閣総理大臣に就任した鳩山由紀夫の選挙区)でもある。