中国史学者。1952年和歌山県生まれ。岡田英弘は師にして夫。 京都大学文学部卒業、大阪大学大学院博士課程修了。専攻は東洋史。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所共同研究員を経て、東京外国語大学非常勤講師、国士舘大学非常勤講師。従来の東洋史の枠組みを越えて、中央ユーラシアの視点に立った遊牧民の歴史と、総合的な中国史を研究している。
世界史のなかの満洲帝国と日本 (WAC BUNKO)
モンゴルの歴史―遊牧民の誕生からモンゴル国まで (刀水歴史全書)
昨年末、日本語ペラペラのあるチャイニーズの知り合いが我が家に来た際、私の本棚にある下記の本をみて「ボクもこの本持っています」と教えてくれました。 中国文明の歴史 (講談社現代新書) 作者:岡田英弘 講談社 Amazon そして「今、この本を中国に持っていくと検閲で没収されます。僕はこれまで中国について実はよくわからないところがあったんですけど、この本を読んで中国のことがいろいろと理解できました」と教えてくれました。 漢字や易の背景くらい知っておかなくちゃな~という軽い気持ちで買った本が、そんな(おそらく中国にとって都合の悪い)重大な内容だったのかと驚き、慌てて著者・岡田英弘先生のその他の本を読…
世界史のなかの蒙古襲来 モンゴルから見た高麗と日本作者:宮脇 淳子扶桑社Amazon──海を渡ってやって来たのは本当にモンゴル人だったのか!?一度目の文永の役(1274年)、ニ度目の弘安の役(1281年)で、日本に「蒙古」から大船団で襲来したとされる人々…… 彼らを〝草原で遊牧をする民族"という、現代のわれわれがイメージする「モンゴル人」と同一と考えるのは間違いである。 史書『元史』『高麗史』には、当時の船員たちの名が記されている。そのほとんどは高麗人である。つまり元王朝=モンゴル人ではないのである。「元寇を『蒙古襲来』なのだから〝モンゴル人が来た"と思い込んでいるのと、今の中国、ロシア、朝鮮…
米中ソに翻弄されたアジア史 カンボジアで考えた日本の対アジア戦略作者:江崎 道朗,福島 香織,宮脇 淳子発売日: 2020/09/26メディア: 単行本(ソフトカバー) 副題は「カンボジアで考えた日本の対アジア戦略」。 帯には「中国共産党による各国への〝共産主義浸透工作"は今なお続いている! それは日本にとって決して他人事ではない」とある。 この本の内容はカンボジアを中心とした地域研究(エリア・スタディーズ)で、最重要の論点はカンボジア(と東南アジア諸国)と中国(共産党)の関係に収束していく。 著者について 目次について 本の内容 第四章(鼎談編)について 第一章(歴史編)について 第二章(政…