甲辰年五月初九。気温摂氏18.6/31.1度。晴。今からもう夏バテ。梅雨は本当にあるのかしら。 家永真央『台湾のアイデンティティ「中国」との相克の戦後史 』(文春文庫)読む。これまで台湾の近現代史はそれなりに知つてゐるつもりだつたが大切な歴史の流れのなかでかなりいくつも見逃してゐたことがあつた、と思はされた。かなり勉強になる。 台湾で昭和5年に竣工の水利事業 嘉南大圳 に尽力した 八田與一(1886〜1942)について台湾と日本のそれぞれの「解釈の差異」についての分析はまことに見事。さうなると同じ台南で飛虎将軍(杉浦茂峰)についてはこの飛行士が台南郊外の集落への墜落を避け最後まで操縦桿を離さず…