5月31日(土)【小寺澤UNI】『うしろから撮るな 俳優織本順吉の人生』を父と観た。俳優の子どもとして生まれ、普段は放送作家をしている監督が、晩年の父を撮る。「わかりやすく」を排除した作品は、人生の一部を切り取って、人生がきれいに舗装された道ではないことを映し出す。会社勤めと違って、何歳でも働くことのできる俳優業。それでも認知症の影響でせりふが何度も抜けていく。せりふ覚えのいい俳優として活躍、という若い頃の彼を説明するテロップがここで効いてくる。父と観に行ってよかった。わたしの父は喋るスピードが早く、テンションが上がれば上がるほど怒っているようにまくしたてる。自分で言うのもなんだけど、娘と映画…