2月の初旬、部屋でこたつに入って、本を読んでいると、ラジオの天気予報で『今日は寒の明けです』とアナウンサーが告げている。 「うん?」と不思議に思って、調べてみることにした。 寒の入りというのはよく聞くのだが、 『寒明け』というのは、わたしには、あまりなじみがなかった。 一年でもっとも寒い時期の寒が明けることをいい、およそ立春をむかえることで寒があけることになるという。たいていは、2月の4日・5日だそうである。 うんそりゃまぁ、入れば出るわなぁというのがわたしの感覚であったが、まだまだ寒いじゃないかぁというのも感想である。 さらに調べてみると、寒時の小寒から大寒にかけては、この時期に汲む水を『寒…