日本の作庭の基本は、自然の姿を写し取り、違和感なく住いに取り込む事に有ります。 自然信仰 古来の日本人は、八百万(やおよろず)の神が自然のあらゆるものの中に居る、と信じて来ました。神様は磐座(いわくら)や見事な大木を憑代(よりしろ)として降臨する、と言い伝えられていましたので、それらに注連縄(しめなわ)を張って大切に守ってきました。 浄土式庭園 仏教が伝来し、神道と仏教が共存する様になります。初め、仏教は国策として取り入れられましたが、信仰が広く深く浸透して行くにつれ、仏教を信ずれば死後は極楽浄土へ行けると云う風に変わって行きます。それならば、極楽浄土をこの地上に造ろうと言う貴族が現れます。阿…