「紫式部と親友、小少将の君の絆」 紫式部は夫である藤原宣孝との死別を経て、藤原彰子(一条天皇中宮・藤原道長の長女)の女房として出仕するようになります。そこで彼女は多くの出来事に遭遇し、様々な同僚たちとの出会いがありましたが、人見知りな紫式部にも親友ができました。 紫式部の親友・小少将の君(こしょうしょうのきみ)についてご紹介します。果たしてどのような女性だったのでしょうか? 「仲睦まじく、道長公も思わず微笑む?」 小少将の君の生年は不詳ですが、概ね天元5年(982年)ごろに誕生したと考えられています。父親は源時通(ときみち)、姉に大納言の君と呼ばれた源簾子(れんし/やすこ)がいました。源時通は…