岐阜県出身、愛知県在住の作家。宇宙作家クラブ会員。 1996年、集英社ジャンプノベル小説・ノンフィクション大賞の大賞を『まずは一報ポプラパレスより』で受賞。河出智紀名義。 2004年、第35回星雲賞 日本長編部門を『第六大陸』で受賞。 2006年、第37回星雲賞 日本短編部門を「漂った男」(『老ヴォールの惑星』収録)で受賞。
2010年代の日本SF小説界を代表する、スペースオペラSF「天冥の標」全10巻17冊の大ボリュームで、2019年2月に完結しましたが、10年という長きにわたる出版ペースに、脱落した方も多いのでは。そんな脱落者のひとり、わんこたん。このたび再読開始しましたので、あらすじ、登場勢力、考察、解説をまとめていきます! ひさしぶりに読んだらめちゃおもしろくてとまらん 天冥の標1 メニー・メニー・シープ(上) var today = new Date(); var day = today.getDate(); if( day == 5 || day == 10 || day == 15 || day ==…
今週のお題「SFといえば」ということで… そもそもSFってなんですっけ?すこしふしぎ?? なにというか、どういうくくりなんでしょうか? Wikipediaによりますと… サイエンス・フィクション(英語: Science Fiction、略語:SF、Sci-Fi、エスエフ)は、科学的な空想にもとづいたフィクションの総称。メディアによりSF小説、SF漫画、SF映画、SFアニメなどとも分類される。日本では科学小説、空想科学小説とも訳されている だそうです。ただ、色々意見はあるようで… SFにおけるニュー・ウェーブ運動の参加者は、「SFは科学小説ばかりではない」という見解から「SFはサイエンス・フィク…
前回に続き、小川一水のSF小説「天冥の標」の「断章」について解説していきます。前回の記事はこちらから↓ www.bookreview-of-sheep.com
小川一水のSF小説「天冥の標」の解説記事です。今回は、作中に時々挟まれる「断章」についてまとめました。
「Ⅰ メニー・メニー・シープ」の主要キャラ3人の系譜を、ネタバレを可能な限り抑えてまとめてみた。 セアキ・カドム コラム:カナコの系譜 アクリラ・アウレーリア イサリ・ヤヒロ ???(ネタバレ防止) 関連記事
前回の続きです。引き続き、sheep2015が選んだ最終巻「Ⅹ 青葉よ、豊かなれ」の名セリフを解説していきます。「天冥の標」って何?という方はこちらから。
#天冥名セリフの解説記事のおまけです。sheep2015が選んだ天冥の標最終巻「Ⅹ 青葉よ、豊かなれ」の名セリフを解説していきます。 「あのセリフが入ってないじゃん!ありえない!」となることもあるかもしれませんが、そこは大目に見てください。また、そもそも「天冥の標」って何?という方はこちらから。
本ブログ「ひつじ図書協会」に頻繁に登場するSF小説「天冥の標」(小川一水、2009-2019)について、ざっくり紹介します。
まずはこちらから www.bookreview-of-sheep.com 各巻について Ⅰ メニー・メニー・シープ Ⅱ 救世群 Ⅲ アウレーリア一統 Ⅳ 機械じかけの子息たち Ⅴ 羊と猿と百掬の銀河 Ⅵ以降は鋭意制作中です 年表 www.bookreview-of-sheep.com 解説 www.bookreview-of-sheep.com www.bookreview-of-sheep.com www.bookreview-of-sheep.com www.bookreview-of-sheep.com www.bookreview-of-sheep.com www.bookreview…
「天冥の標」の名セリフを集めた#天冥名セリフ の解説記事のまとめです。画像をクリックすると記事に飛びます。
【10/15〆切】2025オールタイム・ベストSFアンケート実施中!|Hayakawa Books & Magazines(β) ハヤカワがこんなことをやっていると偶々知って、やってみることにした。 ◆項目 以下の6項目を対象とする。 1、国内長篇ベスト5 2、国内短篇ベスト5 3、国内作家ベスト5 4、海外長篇ベスト5 5、海外短篇ベスト5 6、海外作家ベスト5 とりあえず、自分のブログのSFカテゴリ記事を順に眺めながら、「とりあえず、これかなあ」というのをピックアップして、第一次候補作を選び、そこからさらにベスト5を選んだ。第一次候補作を選ぶのは楽だったが、5つに絞り込むのはちょっと悩んだ…
やったこと ベルリンにお呼ばれ出場していた。ヨーロッパは行ったことなかったし、似たような回でかなり楽させてもらえたことを受けて快諾したものだったけど、日本から3人しか来てないし先方の“濃いメンツ”もおらず、まあこれはこれで気楽に過ごせてよかった。 It's Berlin. 現地はもう涼しいのかと思ったら全然そんなことはなく、しかも高緯度地域特有の低い南中高度で日差しがかなり強烈。昼下がりなのに西日みたいでつらくて、ゲルマン民族の白い方々は平気なんか? と思ったらみんな真っ赤になっててつらそうだった。割と時間があったから半日以上ベルリン市街をウロウロできて、自分でもぱっと聞いてわかるくらい主要な…
このブログ最近更新しなかった? もう3ヶ月経ったってマジ? (実は前回のブログを7月中旬まで引っ張っただけ) はい、ということで今年3回目のこのマンガを読んだ!です。いや厳密には4回目か? でも冬版は本来12月末に更新されるべきものだし…… さて今期は、正直なところタイトル数は少なかったかなと思います。なんでかは分からないけど。古々路ひめるの全秘密(1) (少年サンデーコミックス)作者:小松翔太小学館Amazon 現行1巻。今期トップはこれかな。 高校生でありながら凄腕SPでもある主人公がとある社長令嬢の女の子を秘密裏に護衛する任務を与えられる、というストーリーの入りは正直似たようなものが大量…
手の平の上で踊らされているのも随分前から分かっていてそれでも それでも手のひらの上で転がされたい お前もそうなんだろ? 一時期、インターネットで「デカ女」なるミームが流行りました。 一部界隈ではそういったヘキがあるということで。そういえばシン・ウルトラマンでもヒロインが巨大化させられるシーンがありましたね。 巨人の真髄はその暴力性にあります。努力や工夫では補うことのできない身体差。指先で生殺与奪を握られる恐怖。自分が矮小にみえ、無力さを痛感させられる。 そんな絶体絶命の絶望を、心のどこかで望んでいるってのが人間なんじゃないですか? 自由に憧れを抱きつつも不自由を美徳とし自由を恐れるのが俺ら p…
皆さんこんばんは、あんかけです。 昨年に引き続き、読書合宿をしました。前回はこちら。 ankakeassa.hatenablog.com メンバー あんかけ・・・漏れ。オタク。 友人A・・・見ないうちに髭面になった。企画と予約をしたオタク。 友人B・・・見ないうちにふとましくなった。運転を頼んだオタク。 友人C・・・最近見てなかった。オタク。 今回の一声は前回の友人Aから。場所も前回から変えて、「本と湯以外がない」どこかちょうどいいところを探した。Googleマップと1時間弱にらめっこしたものの、前回と同等以上の場所は見つからないので友人Bに泣きつき、運転を頼んだうえで同じ宿の同じコースにした…
この作品大好きで、小説も全て買っているし、なろうでも読んでいるし、漫画もちろん全部持っている。2020年くらいかな、数年前に更新が途絶えていて、もう終わったのだろうな、漫画版も繰り返し読み返して楽しんでいたけれども、もう続きは見れないんだなと思っていました。超嬉しい。けど、この続きは続くのかな?それとも、ここまでなのかな?。よくわからない。 何が好きかって、1巻第5話の、イーリス・コンラート中佐のエピソード。 あまりにかっこよくて、、、、自己犠牲の話って、好きなんですよね。このエピソードが読みたくて、何度も何度も読み返すので、この話好きなんだなって自分でも思います。なにが好きなんだろうなぁ。な…
あなたの本棚を覗かせて 好きな人を知るには、その人が何を好きかを知ることが近道です。 好きな人が好きな本を読む。好きな人が好きな曲を聴く。好きな人が好きな映画を観る。 それには、Twitterのファボ欄、もとい、いいね欄を覗くのが有用だったのですが、倫理的な問題なのか、覗き見はできなくなってしまいました。 私は、その代わりが「本棚」になると思います。文字を読みたくてSNSを触れてる人々は、広告にまみれたインターネットにイカれ寝込んでしまうでしょう。今一度、本を読む生活に戻ってみませんか? ▼目次 初めて見る本棚と、 背伸びなしじゃもう届かない 繰り返し開いたそれは 日記 関連記事 キーワード:…
SFマガジンオールタイムベストアンケート、投票してみました。いわゆるオールタイムベストを択ぶとはどのような営みなのか、以前考えて書いた比較的長いエッセイがありますので、興味をお持ちの方はここから(→LINK)ご覧ください。 海外長編1.ケイト・ウィルヘルム『杜松の時』2.スタニスワフ・レム「完全な真空」3.マイクル・ビショップ『時の他に敵なし』4.アンナ・カヴァン『氷』5.ロバート・シルヴァーバーグ『夜の翼』 国内長編1.時里二郎『名井島』2.大江健三郎『同時代ゲーム』3.山尾悠子『飛ぶ孔雀』4.筒井康隆『美藝公』5.山野浩一『花と機械とゲシタルト』 海外短編1.マイクル・ビショップ「宇宙飛行…
老ヴォールの惑星作者:小川一水早川書房Amazon 読み終わった本の記録。Kindle版。 すぐ読むのはもったいないと思いながら、たぶん一年くらい積んでいた。そして読む時もちょっとずつ読んだ。 『天冥の標』以来だった。物語の芳醇な世界を日本人作家の日本語で読めることの幸せ。 4つの中編。 ギャルナフカの迷宮 老ヴォールの惑星 幸せになる箱庭 漂った男 どれも素晴らしくSFしている。それぞれの作品の中核をなす「ガジェット」と「環境」を、淡々としれっと“当たり前に”そこにあるものとして描いてくれる。世界にすっと入れる。とても読みやすかった。 「迷宮」は、圧迫されるような感覚と、権力構造と不信に『1…
朝から大雨。時々は小雨になったけれど、大雨や洪水の警報が続いている。雷もずっと鳴っていて、時々は窓が震えるくらいの音がする。 とはいえ今日は台風が来ているわけではない。台風が来るのは数日後。 アメリカ革命 独立戦争から憲法制定、民主主義の拡大まで (中公新書) 作者:上村剛 中央公論新社 Amazon そんなわけで、普段のサイクルからはずれるけれど、今日は食材の買い出しに行ってきた。雨を避けて、普段は行かない屋根付き駐車場のあるスーパーマーケットで野菜や魚を買い込む。ついでにお菓子も買う。お菓子は非常時にエネルギー源として活用できるし、平時にはおやつにもなる。なぜか月餅が投げ売りされていたので…
日本SF作家クラブによるアンソロジー第4弾 第1弾から第3弾は読んでない。なんかテーマ設定とかにそこまでピンとくるものがなくて……。 今回も地球SFという、ちょっととりとめもない感じのないテーマではあるのだけど、面子が気になったので手に取ってみたら、これがかなりアンソロジーとしてはレベルの高いものだったように思う。 地球テーマというのが、全体として多様性もありつつ、まとまりもある感じになっていた。 特に面白かったのは「夏睡」「一万年後のお楽しみ」「地球をめぐる祖母の回想、あるいは遺言」「鮭はどこへ消えた?」「竜は災いに棲みつく」「砂を渡る男」「我が谷は紅なりき」「バルトアンデルスの音楽」あたり…
休日。疲れが溜まっていたようで、しっかりと二度寝した。そして今日は、何もやる気が起きない。ToDoリストに書き溜めてあったタスクには手も付けずに、ごろごろしながら本を読み、部屋の掃除だけをして、再び読書をしていた。 のんびりできるのは嬉しいけれど、これはつまらない。とりあえず散歩でもするかと家を出たら、5分で大雨に遭遇した。暑くて晴れているのに、なぜ雨が降るのか。よくわからないけれど、これでやる気は完全に失せてしまったのだった。 昼過ぎに叔母が来訪。パイナップルを届けに来た。家業の関係で、お歳暮などが多い叔母の家。時々こうして、おすそ分けがある。今日は大きなパイナップルが3つ。「年寄りの家では…
故郷をすて、科学を追いもとめる少年が、「天橋立」で出会ったものとは?科学と記憶、性愛と恐怖、などなどを面白おかしく描いた、小林泰三さんらしさにあふれたSF短編集、天体の回転についての感想です。 天体の回転について var today = new Date(); var day = today.getDate(); if( day == 5 || day == 10 || day == 15 || day == 20 || day == 25 || day == 30 ){ document.write('★5と0のつく日は楽天P4倍');} 楽天市場で見る var today = new Da…
早朝から健康診断のため病院へ行っていた。腕の血管が見つかりづらいため、今回も採血には苦労した。4人目の看護師さんが、通りかかった医師の助言を受けながら「えいや」と刺して、ようやく血を採ることができた。ちなみに医師の語る言葉は、「現場」の人間である看護師さん達には全く響かなかったようだ*1。看護師さんは「あのセンセイは医学の話をしてくれるけどねえ、わたしたちは採血をしてるんだよ」と、医師が去った後で言っていた。 それにしても、他人の皮膚に金属を刺すときに「えいや」と言う人には初めて遭遇した*2。これが人生最後であって欲しいものだ。あの「えいや」には、間違いなく楽しそうな響きが込められていた。エン…
読書ブログは収益化できるのか?その実態を正直に告白する月1回のシリーズ記事。今は「書籍の物販のみ」で月20,000円が目標です。 2024年7月 確定ベースで25,188円でした。 読書ブログ収益化の道のりまとめました 2023年4月、わんこたんと栞の森のブログ収入が10,000円に到達。 →2024年3月には30,000円に到達! 収益化までの道のりをあますことなく記事にしたので、ぜひご覧ください。(一部有料) 2024年7月 PV 2024年7月 検索パフォーマンス 2024年7月の収益 お買い上げいただいた本について やはり三体シリーズ強し。だけど。。。 ザリガニの鳴くところ 月は無慈悲…