岐阜県出身、愛知県在住の作家。宇宙作家クラブ会員。 1996年、集英社ジャンプノベル小説・ノンフィクション大賞の大賞を『まずは一報ポプラパレスより』で受賞。河出智紀名義。 2004年、第35回星雲賞 日本長編部門を『第六大陸』で受賞。 2006年、第37回星雲賞 日本短編部門を「漂った男」(『老ヴォールの惑星』収録)で受賞。
今週のお題「SFといえば」ということで… そもそもSFってなんですっけ?すこしふしぎ?? なにというか、どういうくくりなんでしょうか? Wikipediaによりますと… サイエンス・フィクション(英語: Science Fiction、略語:SF、Sci-Fi、エスエフ)は、科学的な空想にもとづいたフィクションの総称。メディアによりSF小説、SF漫画、SF映画、SFアニメなどとも分類される。日本では科学小説、空想科学小説とも訳されている だそうです。ただ、色々意見はあるようで… SFにおけるニュー・ウェーブ運動の参加者は、「SFは科学小説ばかりではない」という見解から「SFはサイエンス・フィク…
前回に続き、小川一水のSF小説「天冥の標」の「断章」について解説していきます。前回の記事はこちらから↓ www.bookreview-of-sheep.com
小川一水のSF小説「天冥の標」の解説記事です。今回は、作中に時々挟まれる「断章」についてまとめました。
「Ⅰ メニー・メニー・シープ」の主要キャラ3人の系譜を、ネタバレを可能な限り抑えてまとめてみた。 セアキ・カドム コラム:カナコの系譜 アクリラ・アウレーリア イサリ・ヤヒロ ???(ネタバレ防止) 関連記事
前回の続きです。引き続き、sheep2015が選んだ最終巻「Ⅹ 青葉よ、豊かなれ」の名セリフを解説していきます。「天冥の標」って何?という方はこちらから。
#天冥名セリフの解説記事のおまけです。sheep2015が選んだ天冥の標最終巻「Ⅹ 青葉よ、豊かなれ」の名セリフを解説していきます。 「あのセリフが入ってないじゃん!ありえない!」となることもあるかもしれませんが、そこは大目に見てください。また、そもそも「天冥の標」って何?という方はこちらから。
本ブログ「ひつじ図書協会」に頻繁に登場するSF小説「天冥の標」(小川一水、2009-2019)について、ざっくり紹介します。
まずはこちらから www.bookreview-of-sheep.com 各巻について Ⅰ メニー・メニー・シープ Ⅱ 救世群 Ⅲ アウレーリア一統 Ⅳ 機械じかけの子息たち Ⅴ 羊と猿と百掬の銀河 Ⅵ以降は鋭意制作中です 年表 www.bookreview-of-sheep.com 解説 www.bookreview-of-sheep.com www.bookreview-of-sheep.com www.bookreview-of-sheep.com www.bookreview-of-sheep.com www.bookreview-of-sheep.com www.bookreview…
「天冥の標」の名セリフを集めた#天冥名セリフ の解説記事のまとめです。画像をクリックすると記事に飛びます。
#天冥名セリフ で募集され、最終巻の帯を飾った「天冥の標」の名セリフたちの解説です。最終回となる今回は「Ⅸ ヒトであるヒトとないヒトと」からお送りします。なお、ネタバレ全開です。
昨年に買うことを決めた車が、ようやく生産を開始した。順調ならば数日後に工場を出て、今月の中頃には手元に届く。それまでに出来る事として、いくつかの手続き*1を済ませてきた。 お金も振り込んだ。あとは待つだけ。 そんな今日の午後に、新しい車のフロアマットだけが届いた。フロアマットはカタログオプションからではなく、別に注文したのだった。 自動車販売店を営む親戚が「純正品は無駄に高いから通販で専門店から買うのがよろしい」と言う。確かに高いし、フロアマットだけでなく要らない装備もセットの価格になってしまう。 フロアマットを専門店で買えば色も選べるし、出費は半額以下だ。ということで、社外品とはいえ十分な品…
SFはあまり読まないのだけれど、ブログ「基本読書」の中の人が全身全霊でおすすめしていたから興味をもち、《天冥の標》シリーズを読んでみた。 生まれてきたこと、この本に出会うに至る人生の軌跡、その全てに感謝を捧げるレベルの傑作──《天冥の標》 - 基本読書 一言でいえば僕はこのシリーズを読んで生まれてきたことに感謝し、それどころか、生まれてからこの作品に出会うまでのすべての軌跡に感謝した。辛いことも苦しいことも多くあったが、天冥の標という作品に出会えたことはそのすべてを帳消しにするのにふさわしい。 予備知識なし、ネタバレ遮断、のんびり気が向いたときにすこしずつ読み進める、ときどき立ち止まりいろいろ…
ネットオフにて。 冲方丁『黒い季節 (角川文庫)』 小川一水『風の邦、星の渚 上―レーズスフェント興亡記 (角川春樹事務所 ハルキ文庫)』 小川一水『風の邦、星の渚 下―レーズスフェント興亡記 (角川春樹事務所 ハルキ文庫)』 小林泰三『肉食屋敷 (角川ホラー文庫)』 竹本健治『囲碁殺人事件 (講談社文庫)』 竹本健治『将棋殺人事件 (講談社文庫)』 竹本健治『トランプ殺人事件 (講談社文庫)』 田中啓文『宇宙探偵ノーグレイ (河出文庫)』 花房観音『半乳捕物帳 (実業之日本社文庫)』 舞城王太郎『阿修羅ガール (新潮文庫)』 舞城王太郎『みんな元気。 (新潮文庫)』 山田風太郎『おんな牢秘抄…
『アステリズムに花束を』ってアンソロジー読みました?百合SFアンソロなんですけど…えぇ…偏見なく普通にSF小説として面白いので読んでほしい本です。以前紹介した『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ』(小川一水)も同書が原作です。今日紹介するのはアンソロジーに参加した作家のひとり、チェン・チウファン(スタンリー・チェン)のデビュー作『荒潮』(原題: Waste Tide)です。 この本との出会いは『アステリズムに花束を』の『色のない緑』という作品の良さみが深かった(いわゆる言語SFで、モニカという研究者の死の原因を解き明かす作品です。Just Monika.)ため、丸善まで探して手に入れた作品…
創元SF文庫が創刊60周年ということで、創元SF文庫総解説などいろいろな企画が動いている。その流れのひとつで、ゴールデンウィークに合わせて創元SF文庫作品が中心にKindleで50%オフセールがはじまっているので、今回は僕の個人的なオススメを中心に紹介していきたい。このブログでは早川書房セールはよく紹介しているけど東京創元社セールの紹介ははじめてなので、掘り出し物もあるだろう。 Amazon.co.jp: 東京創元社: Kindleストア まずは豊富な海外のテーマ・アンソロジーから スタートボタンを押してください ゲームSF傑作選 (創元SF文庫)作者:ケン・リュウ,桜坂 洋,アンディ・ウィア…
予約購読して購入した訳ですけどさ。何しろこの企画。SFマガジン始まって以来の大増刷が社内会議で決まったという。 SFマガジン 2023年 06 月号 [雑誌]早川書房Amazon特集 藤子・F・不二雄のSF短編 日本コミック界において数々のマスターピース作品を生み出してきた藤子・F・不二雄氏。そのなかでも「SF・異色短編」「少年SF短編」と呼ばれる、短編作品群にスポットを当てた特集。約110作の作品総解説に加えて本誌に掲載された名作の再録、識者による対談、実写ドラマ情報などを掲載。●特別再録 ・「ヒョンヒョロ」藤子・F・不二雄●作品総解説 少年SF短編&SF・異色短編 逢坂冬馬/縣丈弘/柞刈湯…
タイトル 『ifの世界線』 〈内容〉 歴史は変えられる――物語ならば。 色とりどりの“if”の世界に飛び込む、珠玉のSFアンソロジー。ーアマゾンより引用 〈収録〉石川宗生 『うたう蜘蛛』宮内悠介 『パニックー1965年のSNS』斜線堂有紀『一一六二年のlovin’ life』小川一水 『大江戸石廓突破仕留』伴名練 『二〇〇〇一周目のジャンヌ』 〈ひとこと〉 最近、10日に一冊はSF小説を読んでいる気がする。 伊藤計劃さんの『ハーモニー』を読んでから、どっぷりとSF小説には松までいる僕。 今回は『日本SFの臨界点』に引き続き、有名作家さんが集まったSFアンソロジーを読んだ。 特に心に残っているの…
昼間は延々とパソコン労働。夕方からは自由の身。 さて、ずっと家にいたから少し気分転換がしたいな…と思ったタイミングで、昔の友人が連絡をしてきた。「今、静岡県に来ている」と言う。 研修旅行の最終日で、お土産を買いに「焼津さかなセンター」へ立ち寄るのだという。「焼津さかなセンター」のある焼津市は家からは遠いけれど、車でがんばれば現地での合流が間に合いそう。 というわけで、友人に会うためだけに「焼津さかなセンター」へ行ってきた。 友人とは5分ほど話しただけ。でも、ちょっと感動してしまった。数年前にビデオチャットで近況報告はしていたのだが、やはり現実世界で無駄話をするのとはわけがちがう。お互い元気で良…
ー古くて狭い宇宙の片隅から。 好きなんですよね、小川一水の作品。作品集を書棚の一列にずらりと置いております。遥かな広がりを持つ空間を描き出すことにとても優れている作家であると思います。外的宇宙が登場人物の内面と化学反応を起こしてその衝動が花開く。そしてラストは境界線を超えて更なる広がりの世界へ読者を導いてくれる爽やかなまでの疾走感。「一陣の風が吹く」エンディングという比喩がこれほど合う作家もそういない。だから、このブログを始めたときにも絶対に小川一水のことは紹介したいと考えていた。だって好きなもんで。 でも、そんな作家を紹介しようというとき、どの一冊を持ち出せばよいか…オタク特有の困りごと。最…
夕方から夜まで開いている耳鼻科医院へ行ってきた。昨晩遅くに喘息の発作が出たのだ。子供の頃に小児喘息を患い、大人になってからは数年に1回ずつ軽い発作が起こる。たいてい夜中。すぐに薬を飲めば落ち着くし、なにしろ頻度が少ないから、「そういうものだ」と諦めている。 その薬がそろそろ無くなる…というか使用期限を大幅に超過しているので、今日は処方箋をもらうために病院へ行ったわけだ。しかし昨晩に発作が起こったことを話し、喉を覗かれ、補聴器を当てられた後に言われたのは「風邪をひいているのではないか」という言葉。医師が言うには、ここ数週間で軽めの"奇妙な風邪"が増えているのだという。 取り急ぎCOVID-19の…
雑誌を積ん読にしないように、各記事にチマっとずつ何か書いて、形に残そうと思います。 対象は↓です。 gihyo.jp 特集1 識者がたどり着いた最適解 TypeScript最新活用 リンタ,バンドラ,ランタイム,エッジ TypeScript、まだあんまり触ってないんですよね…。 仕事に入れたくなるといいなぁ…。 第1章:広がるTypeScriptの活躍領域 フロントエンドからサーバサイド,そしてエッジへ ……うひょ(鈴木 僚太) うーむ…フロントのコードであんまりテストを書かないんだったら、明らかに間違った型で来たときにコンパイルエラーになって、リリースする前に気づけるのか…。結構よさそうな気…
この記事を書いている日の未明に、iPad mini の Amazon Kindle アプリの「コレクション機能」を使ってデータを整理した。それが今後のKindle利用にとって比較的良い影響をもたらしてくれそうだったので、その手順を覚え書きにしておく。※「コレクション」機能は、Kindle for MacOS や、ブラウザ上で駆動するKindle Webサービス*1では表示されない。そのため、あくまで私が利用している iOS (iPhone/iPad) 上での機能に限定されることを先にお断りしておく。また、2023年現在の現行Androidでの挙動は未確認である。Amazon Kindle を利…
【BW】文芸作品 コイン最大70%還元キャンペーン!(3/16まで) BOOK☆WALKERでは23年2月13日までに配信された文芸作品(一部対象外作品あり)がコイン50%還元!さらに、期間中対象作品を20,000円(税抜)以上購入した方には、本キャンペーン購入額の20%分のコインを後日付与するキャンペーンを開催中です。そこで今回は対象商品の中からおすすめの30作品をセレクトしました。気になる作品があったらこの機会にぜひ読んでみて下さい。 ※紹介作品のタイトルリンクは該当書籍のBookWalkerページに飛びます。 1.タイタン (講談社タイガ) タイタン posted with ヨメレバ 野…
ご覧いただきありがとうございます。ユズハと申します。こちらは、私が使っているWebサービスのリンクと、あにば〜さり〜ツイート(造語)を記録しておくページです。 ■リンク集 ・素敵側の人間になりたい (はてなブログ) ここです。どーでもいい日記や、思ったことなどを書きなぐっています。 ・穂坂ユズハ|note (note) 2023年9月開催の文学フリマ大阪に出店すべく作成したアカウントです。 背伸びして、よそ行きな文章を書いています。 ・@yuzuhabook (Twitter) オンラインゲームFF14で毎週やっている読書会『エオルゼア読書倶楽部』関連のことや読書関係のツイートを主にしているア…
所属している文芸サークルの企画横流しです。今まで生きてきた中で影響を受けたり、特に好きだったり、あるいは何かよくわからないけど印象に残っている100作。触れた順番で挙げたつもりだけど、正確ではないかもしれません。わたしという人間のことが少しでも伝わると嬉しいです。 *時間があるときに一作品ずつコメントを書いて更新するかもしれません。 「きっと十年後、この毎日を惜しまない」 米澤穂信『氷菓』