山口青邨の生涯 生い立ちと教育 青邨は1892年、岩手県盛岡市で士族の家柄に生まれました。幼少期に母を亡くし、母方の叔父夫妻に育てられました。岩手県立盛岡中学校を卒業後、第二高等学校に進学し、野球部のキャプテンを務めるなど、活発な学生生活を送りました。その後、東京帝国大学工科大学(現在の東京大学工学部)採鉱科を卒業し、鉱物学者としての道を歩み始めました。 科学者としての業績 大学卒業後、古河鉱業に入社しましたが、すぐに退社し、農商務省技師として鉱山省に勤務しました。1921年には東京大学工学部助教授に就任し、1927年から1929年までベルリンに留学しました。帰国後、教授として活躍し、1953…