三重・伊勢神宮の日本国旗(写真:丸井 乙生) 昭和の三四郎・平成の三四郎共に、柔道人気を不動のものにした超人だった。 1964年東京五輪・柔道中量級で岡野功は金メダルを獲得した。 20歳で五輪金メダルを獲得してからも、65年世界選手権、67年全日本選手権で優勝を果たし、中量級選手で史上初となる「3冠」を達成した。中でも体重無差別の全日本選手権で、体重80キロに満たない岡野が67、69年と優勝した姿に、日本中が驚いた。 「柔よく剛を制す」を信念に、「後の先」の理念を確立し、「昭和の三四郎」の名を馳せた男。 金メダルの数だけ、超人たちのドラマがある。 勝って当たり前 重圧を跳ねのけ日本柔道界2人目…