映画『ラスト・フランケンシュタイン』(1991年、川村毅監督)を観た。 劇団第三エロチカ主宰の川村毅が、舞台作品を自ら映画化。 “自殺病“が流行している現代社会。三枝教授(柄本明)は自殺病の解明と、超能力を持つ娘(小田部彩)の治療法を得るために、超人類の研究をしている阿良博士(原田芳雄)の家を訪ねるが…。 柄本明、原田芳雄、余貴美子、唐十郎。名俳優の無駄遣い。 演劇人が撮った映画で面白いと、思った作品に出会ったことがない。人造人間のキャラクター設定や散りばめられたイメージカットが甘い。小説や演劇では「そういう体」は通用するが、映画は「もっともな嘘」が求められる。 演劇人特有の内輪向けの笑いを映…