北欧神話において最も多くの冒険が繰り広げられる世界は、ヴァルハラでも、アスガルドでもありません。 神々が何度も足を踏み入れ、戦い、盗まれた宝を取り返し、知恵を得に行き、時に恋をする世界…それが「ヨトゥンヘイム(Jötunheimr)」、巨人族の世界です。 「神々の宿敵」と呼ばれながら、巨人族は神々の祖先でもあります。オーディンの母は巨人族の女性であり、トールの母大地の女神ヨルズも巨人族の血を引いています。フレイは巨人族の女性ゲルズに恋をして、愛の喜びと引き換えに自分の魔法の剣を手放しました。ロキはヨトゥンヘイム出身の巨人の息子です。 善と悪、秩序と混沌、文明と野生。ヨトゥンヘイムはその境界が実…