私の考えるところの「常民」について備忘録的に書き殴る。柳田国男の常民には明確な定義がなさそうだが、私はこんなふうに自由に考えている。 ・常民とは、伝統的諸観念に安住しており、その中でも特に良質なる道徳的宗教的観念を、理解というよりは体得している者をいう。従って、どちらかといえば保守的だ。 ・常民は、学識はなく、どちらかといえば無学であり、日々を労働に打ち込み、労働を通して物事を学ぶ。 ・常民は、たいていは声高な政治的主張はせず(そうすれば常民というよりは大衆や民衆となる)、自らの分限を守り、非党派的であり、非分断的だ。今日のSNS社会では、例えばツィッターなどでは「いいね」くらいはするかもしれ…