解答例 第1 設問1 1 訴訟の提起 Aの入学不許可処分(以下「本件処分」という。)の取消訴訟(行政事件訴訟法(以下「行訴法」という。)3条2項)及び入学許可処分の義務付け訴訟(同条6項1号)を提起する。 2 憲法上の主張 (1) 取消事由及び義務付け事由として、本件処分は、平等原則(憲法(以下法名略。)14条1項)に反し、違憲である、と主張する。 (2) まず、Aの入学者選抜制度は、男性受験生に比して女性受験生を優遇する点で、男性と女性との間に別異取扱いが認められる。 (3) 次に、上記別異取扱いは、正当化されない。 ア まず、上記別異取扱いは性別という個人の努力によって変更することのできな…