埼玉県内の街道筋の商家は、街道に面する店舗間口が狭く、奥行きが長い土地が多い。江戸時代は間口の広さで年貢が計算されたため、間口を狭くして奥行きを伸ばした「ウナギの寝床」状の店が多かった。明治時代になって、この細長い土地で、裏手の蔵から店舗に荷物を運ぶための運搬用に「トロッコ」を走らせる「横丁鉄道」が作られ、現在も活用されている。 鉄道の定義はレールの上を車両を走らせ、人・荷物を運ぶ運輸機関の総称。また、その設備。 なので、趣味人が「横丁鉄道」と名付けたのだろう。 「横丁トロッコ」「横丁軌道」とも呼ばれている。 幸手市内にはそのような線路が残る商家が3軒現存している。 今回はそれらをレポートして…