神々に捧げる神饌のことをホツマでは「みけ」(御食/御供)と呼称します。 『イトウヤスカタ 神のみけ はむウトウあり』ホ28 その昔、天に捧げるみけは、木の実でした。『クニトコタチの あめ祭る みけは木の実か』ホ15 みけを捧げる役割は重職で、「ミケヌシ(主)」や「ミケモチ(持ち)」と呼ばれ、崇神朝以降には、左右(鏡と剣)の臣に代わる重臣として「ケクニ臣」が朝廷の実権を握り、後の太政大臣につながる存在となります。(「ケクニ」は、「くにまつりみけなへもふす(国政り神饌供え申す)」を縮めたもの。つまり、天に神饌を捧げ、地(国家)を治める行為を意味し、実質的に天皇の代行をつとめます。) 人々の食べ物に…