京都にある伏見の町です。 あちこちに酒蔵が並んでいます。 伏見の町は、現在では京都市伏見区となっていますが、近世においては豊臣秀吉によって整備された京都の南隣にある城下町でした。 伏見の城では、豊臣秀吉が1591(文禄元)年から没する1598(慶長3)年まで、ここで全国を統治しています。 また見落とされがちですが、秀吉のあとに権力を握った徳川家康もこの城で将軍宣下を行い、1607(慶長12)年に駿府城に移るまでこの城を居城としました。 明らかにこの期間、伏見は日本の政治首都だったわけですが、そのことは多くの場合忘れ去られています。 これには、当時の伏見城の天守や櫓はもちろん、そのままの姿で残る…