第1章 慢性腎臓病になると心筋梗塞や脳卒中のリスクが倍増 ▼慢性腎臓病と心血管病は相互関係 慢性腎臓病が怖いのは、腎臓の機能が低下することだけではありません。 慢性腎臓病になると、心筋梗塞や脳卒中などの心血管病のリスクが大幅に上がるのです。 欧米では、腎機能の低下にともなって循環器病による入院や死亡が増加することが、研究により報告されていました。 日本でも、九州大学大学院の久山町研究で、慢性腎臓病と心血管病発症の関係が報告されています。 これは福岡県久山町において、40歳以上の住民を対象に40年以上かけて追跡調査を行ったものです。 男女ともに「慢性腎臓病あり」のグループが「慢性腎臓病なし」のグ…