庭のレモンユーカリの木に、ふと目を留めた。 その幹に、上から下までまっすぐに走るヒビ。まるで古い皮を脱ぎ捨てるかのように、左右に分かれていた。 中から現れた幹は、薄緑色の、とても清らかな色をしていて、思わず見惚れてしまった。 またひと回り、大きくなろうとしているのだ。 去年よりも確実にたくましく、堂々と。 古いものを脱ぎ捨てて、新しい姿へと生まれ変わっていくその様子は、まるで成長そのものだ。一皮剥けるとはこのことねと納得。 レモンユーカリの成長速度は、本当に見事だ。 私も、そんなふうに成長できたらと、羨ましく思う。 初めのころは細くて、見るからにか弱そうなのに、強風にも柔らかくしなやかに耐える…