《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 2003年になると、主要機器の更新工事が施工されました。もともとキハ54形は車体やエンジンを除いて、多くの機器を廃車となった車両から発生したものを再利用していました。国鉄末期にすでに破綻した状態の財政の中で、できる限り製造コストを抑えながら新型車両をつくるための苦肉の策でした。そのため、一部の部品は老朽化が進んでいたため、これを更新し車両自体の寿命を延ばすとともに、性能の向上を狙ったと考えられるでしょう。 エンジンは新製時に搭載されたDMF13HS形はそのままとし、変速機をN-DW54形に換装しました。この変速機は変…