《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 1986年に製造されたキハ54形は、JR北海道とJR四国にとって貴重な戦力として走り続けています。新製以来、すでに39年という長い年月が経っていますが、軽量ステンレス車体は冬季の厳しい気候や、海沿いを走るがゆえに避けて通れない塩害にも強く、なにより国鉄の設計はほかの国鉄形と同様に、頑強なつくりが長期にわたる運用にも耐えているといえます。 また、分割民営化に際して「三島会社」と呼ばれ、輸送量も少なく収益も期待できないローカル線を多く抱えるJR北海道とJR四国は、「本州三社」のように車両が老朽化したからといって簡単に新型…