お茶の中に桜の花が咲いたかのように見える「桜湯」(さくらゆ)。 「桜茶」(さくらちゃ)とも言います。 桜の花びらを塩で漬けた「桜漬け」に 湯を注ぐと、ふくよかな香りが立って 湯の中で花が開きます。 お湯の中で桜が開花していく様子が 「明るい未来が花開く」という イメージを連想させるため、 日本では古くから「縁起物」として 結納や結婚式などの慶事には欠かせない 飲み物とされています。 また慶事では、煎茶や緑茶は 「お茶を濁す」「茶々を入れる」などを 連想させるとして、 お茶の代わりに桜湯を飲む風習が、 今も続いているのですね。 桜湯では、塩漬けにした5~8分咲きの 「八重桜」を用いるのが基本です…