第1 問1 1 民法900条4号の嫡出子と婚外子の法定相続分に差異があったが、これが合理的区別に当たらず、「差別」であるとして、憲法14条1項の平等権に反するものとして、民法900条4号は違憲である。 2 民法900条4号は、それが制定された当時の時代背景は、日本の家制度を重視し、法定婚を経て戸籍上家族として認められる者を、事実婚を経て実質上の家族として認められる者よりも優越して相続分を得ることが出来るという規定である。 しかし、そもそも同じ父親を持つ子供を嫡出子と婚外子に分け、その法定相続分に差異を設けること、そして、現代の多様化した社会情勢の中法律婚に加えて、事実婚をする男女が増えていると…