ずっと観たかった、名カメラマン成島東一郎の監督作品… 1973年のキネ旬ベストテンの3位に入った作品で、ずっと観たかった映画です。 木下恵介の撮影助手を経て、吉田喜重の監督第一作に撮影監督としてデビューし、以来、大島渚や篠田正浩ら松竹ヌーベルバーグの監督のもとで撮影を担った名カメラマン、成島東一郎の初監督作品。 大筋を言うと、主人公(田村高広)の私が、幼い頃に亡くなった母を故郷の沖永良部島で回想する話です。 少年の日、私の母(賀来敦子)は夫と死別し別の男(小松方正)と再婚して鹿児島に住んでいた。私はその近くに住む父方の祖父に預けられていた。 街で偶然を装って母に会いに行く私。 祖父(伊藤雄之助…