Hatena Blog Tags

宮口精二

(映画)
みやぐちせいじ

みやぐち・せいじ。大正2年11月、東京本所生まれ。本名、宮口精次。旧制上野二中卒。

昭和8年、田村秋子・友田恭助主宰の築地座に入座し、昭和13年には文学座の創立に参加。昭和40年に退座するまで劇団の幹部俳優として活躍し、久保田万太郎や福田恆存作品には欠かせぬ存在となる。晩年は、東宝演劇部に所属し、芸術座の常連役者となった。いっぽうで、名脇役として140本以上の映画に出演。黒澤明、小津安二郎、成瀬巳喜男、木下恵介ら巨匠の作品でも名演を見せ、テレビ、ラジオの仕事も少なくない。市井の善人から凄みのある悪役まで、さまざまな役柄を得意とし、地味ながらも生涯現役を貫いた。

また、多彩な趣味人としても知られ、昭和45年には、幅広い人脈を生かしてミニコミ季刊誌『俳優館』(俳優館)を創刊。亡くなるまで雑誌づくりに情熱をかたむけたほか、野球のアンパイアでは玄人はだしの腕前も見せた。

昭和60年4月死去。享年71。

著書に、『俳優館・宮口精二対談集』全2巻(白川書院、昭和51年/大和山出版社、昭和58年)。関連書に、『俳優館・宮口精二追悼特集号』(俳優館、昭和61年)、宮入弘光著『役者という存在・宮口精二について』(軌跡社、昭和63年)がある。

このタグの解説についてこの解説文は、すでに終了したサービス「はてなキーワード」内で有志のユーザーが作成・編集した内容に基づいています。その正確性や網羅性をはてなが保証するものではありません。問題のある記述を発見した場合には、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

関連ブログ