作家、小説家、(1909-1992) 「探偵小説」を「推理小説」に変換させた原動力となった作家であり、いわゆる「社会派推理小説」の鼻祖である。ただし、作品は、推理小説の枠を越え、さらに歴史研究・昭和史検証にまで及び、非常に多岐に渡る。 デビューが遅く、それまでは長く「下積み人生」をおくってきたため、社会の下層にいる人々に共感した作品が多く、「司馬史観」と対象させて「清張史観」と呼ばれる場合もある。
【2020年6月28日公開2022年5月更新】 当ブログをご覧戴き有難うございます✨ 昭和のドラマ好き、「ナゼキニ」ブログ筆者の猫目宝石@nazekiniと申します。 このところ、各テレビ局でドラマアーカイヴ放送が繰り広げられていて、昭和のドラマ好きとしてはうれしい限り。 よく視聴しているNHKでも名作が再放送。 岡田准一主演「大化の改新」、緒形拳主演「破獄」そして、2020年6月27日(土)に再放送されたのが「天城越え」 www.nhk.or.jp 番組表で「天城越え」のタイトルを観た時、私は 「ああ、田中裕子のね、懐かしいなあ、予約しておこう」 と予約ポチっとなしたのですが、観てみたら大谷…
今日の「家政夫のミタゾノ」は、攻めてましたね……。 資格獲得のためにアメリカ留学に旅立った元銀行マンの婚約者、が、資格試験には不合格、帰国するもロン毛になって顔まで変わって。 「こんな男にはうちの娘はやらん!」と激怒する父親。 それでも「私が彼を支えます! 私が働きます!」と彼との結婚にこだわる箱入り娘。 それに応えるように、「僕は●●さんのことを愛してます!」 だが、しかし。彼の借金問題が浮上、挙げ句の果てには学生時代のパリピ写真まで発掘されて……。 さらにさらに、「私はこんな窮屈なところ(村)から出たかっただけ! だから、結婚をして出て行きたいの!」と本音をぶちまける娘。 誰が見ても、駆け…
云わずと知れた日本文学史に大きな影響を与えた、松本清張の長編推理小説が映画化されたものです。私自身はまだ生まれていなかった時に連載、刊行された小説ですが、子供ながらに「松本清張」の名前は知っていましたし、確か自宅の本棚にもこの「砂の器」が並んでいたと記憶しています。2000年代になってから、米倉涼子さんが何作かドラマに出演されて、若い世代にも松本清張の作品が再度読まれるようになったように思いますが、私も原作を何冊が持っています。やや文体や設定に時代は感じるものの、時代が変わっても面白い作品は面白いなぁと思いながら読んだ記憶があります。 砂の器はこんな人におすすめ 「砂の器」のバージョン 映画「…
『普通のサラリーマン、ラジオパーソナリティになる~佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)2019-2021~』 作者:佐久間 宣行 扶桑社 Amazon 「ゴッドタン」「あちこちオードリー」等で有名な、元テレビ東京のプロデューサー佐久間宣行さんがオールナイトニッポン0のパーソナリティになり、その際のエピソードや番組で実際に話した内容をまとめた一冊。久々に本読みながら声を出して笑った。勢いでyouttubeにアップされている動画をいくつかお気に入りにするほどハマる。 内海の輪 (角川文庫) 作者:松本 清張 KADOKAWA Amazon 松本清張作品によくある、不倫がこじれた末の殺人&…
★★★☆☆ あらすじ 追いすがる腐れ縁の男を殺して東京に向かった女は、モデルとして成功を手に入れるがやがて事件の目撃者の存在に怯えるようになる。 感想 岡田茉莉子演じる主人公が、電車から男を突き落としたことから物語は始まる。詳しい状況はまだ明かされないが、男が主人公を脅しているようだったし、殺意はあったのかもしれないが、もみあいからの事故のようなものにも見えなくはなかったので、逃げずに目撃者のフリをして警察を呼べばよかったのにと思ってしまった。ただ黙っていればバレることなく済ますことが出来るかもしれないとの期待から逃げてしまったのだろう。この時たまたま目撃者がいたことが、のちのち彼女を苦しめる…
松本清張の「老いる意味・うつ、勇気、夢」をAudibleで聴き始めた。 松本清張は「老人性うつ」と「認知症」を患い、3年かけて復活したと言う。 「老人性うつ」はともかくとして、「認知症」は復活できるものだろうか? 復活したということは書かれていたが、どのようにして復活したかということは分からなかった。 何故この本を手に取ったかというと、最近私も物忘れが激しく、尚且つあまり世界が面白くないのだ。 何かをやるのも面倒だしね。 ちょっと老人性うつじゃないかと自分でも疑っていたところである。 だから、できたらそれから脱出する方法が知りたかった。 まぁ、「老人性うつ」も「認知症」も治るという事がわかった…
今週がまたスタート。 3月ももう終わりで金曜日から4月か。早いな。 気温は9℃~16℃。 大阪の桜もぼちぼち満開に近い。 週末の天気はどうだろう。 今日のランチはごく近所の店で軽く。 ヒレカツ定食。以前はこのカツ、5枚だったと思うのだが、今日は4枚。減ってる?気のせい? 本日のお勧め小説は。 さて、どうしょうか。困ったときの松本清張で。 松本清張 「弱気の蟲」 読書もふと気づいたときに特に読みたいものが無いなあ、と思うことがある。 そんな時、図書館でぶらぶらするのだが。 特にないなあ、と思うときは、やはりこれだな。松本清張。まあ、どれを読んでも外れがないのがこの著者だ。時にはややこしいというか…
私が山田洋次監督の映画に触れたのが、1980年代の『男はつらいよ』からだったんで、一番多い数の作品を観ている監督だけどあまり好みじゃない監督だったんすが、色々作品を観て1970年代までは好きかな……って変化しました。(ただ観てるだけなのに、偉そうですんません) 松本清張・原作の映画と言えば野村芳太郎監督作品が鉄板だと思うけど、山田洋次監督の『霧の旗』が面白いんで目録に。 フーテンの兄の冤罪を晴らすため妹のさくらが大活躍!『弁護士はつらいよ あるホステスの証言』みたいな映画かな……うそっす。 標題:山田洋次と倍賞千恵子の霧の旗 分類:映画>邦画>サスペンス ■題名:霧の旗 監督:山田 洋次 原作…
みうらじゅんさんのラジオ番組なんかを聴いているとよく松本清張が取り上げられるんすが、みうらさんと言えば東映ピンキー・バイオレンスみたいなのが好みなのかなと勝手に思ってるんすが、その対極ともいえる松本清張・原作の映画も好きってのがなんか不思議に感じるんすが、実際に自分が松本清張・原作の映画を観てみると面白くて納得する。 標題:黒い画集 ある松本清張の映画 分類:映画>邦画>サスペンス ■題名:黒い画集 あるサラリーマンの証言 監督:堀川 弘通 原作:松本 清張 脚本:橋本 忍 音楽:池野 成 撮影:中井 朝一 スタッフ:恩地 日出夫 (※助監督) 出演:小林 桂樹原 知佐子中北 千枝子織田 政雄…
何でぼくが熊井啓さんの新聞記者物、本日の森崎東さんの刑事物(『帝銀事件 大量殺人 獄中三十二年の死刑囚』〈1980〉)に対してささやかな悪口を言うのか(笑)。フィクションの存在を否定するつもりはありませんし、ドキュメンタリーの中に嘘もありますね。十分に承知した上で気に入らない、反撥せざるを得ない。
下記ツイートからは、いやでも2人の人物の名前を思い出さずにはいられない。 実際、野党共闘というと聞こえがいいが「少数政党の犠牲の上に成り立ち」「少数政党のコアな支持者の運動と票を当てにしている」くせに「大政党に都合がよく、メリットだけは持っていく」「小選挙区制を推進した学者や政治家、マスコミにとって都合がいい」「(自称)市民」運動ですからね。 https://t.co/XpoYT2CTQg — KEITAROU1212 (@keitarou1212) 2022年5月13日 小選挙区制を推進した学者といえば山口二郎、同じく小選挙区制を推進した政治家といえば小沢一郎だ。 山口二郎は市民連合の中核を…
●概要 ●ミュージシャン等17名 ●漫画家58名 ●ゲームクリエイター14名 ●小説家 等66名 ●哲学者1名 ●ファッションデザイナー3名 ●写真家2名 ●映画サイト運営者 ●概要 現在156名分のリストを掲載。 このコーナーは「映画人のオールタイムベスト(個別)」に掲載した以外の漫画家、アニメーター、ゲーム開発、シンガー、作曲家、小説家、その他クリエイターが影響を受けた映画のリストをまとめた掲載先のリンク集です。 ・●●●●●・ ・●●●●・ ・●●●●・ ・●●●●・ ※数字をいじるとリンクが機能しなくなるので注意 ●シンガー、ミュージシャン等9名 ・マイケル・ジャクソン・ ・マドン…
連休明けだし雨だし寒いしでとことんブルーが上塗りされるマンデーを乾杯で明るくしようと仕事を切り上げて同期や先輩と居酒屋に繰り出してビールをがぶ飲み。次の日、宵越しのアルコールでふわふわして駅の階段を踏み外しそうになりながら会社に向かっていたら、テレビにうつっていることに気づいた何人かの人から連絡が入った。インタビューを再編集したものがおはよう日本のなかで流れるというので予約録画しておいたのを帰ってから見た。菓子パンの袋は舞っていなかった。寝ぐせはきちんと直そうと思う。 寝るときになって、せいちゃんが布団にきて、テレビを見たらじいじに会いたくなっちゃったと言うので、一緒になってめそめそした。 N…
庄野潤三の『貝がらと海の音』などを読むと、これこそが「うるわしき日々」だよなあ、という感じがする。現実に存在する『うるわしき日々』という小島信夫の小説は、言葉の通常の意味において、タイトルと中身に著しいギャップがあると言わざるを得ない。 老年期に入った作家とその妻、そして家族の生活を描いた長編小説という点では共通するが、両者の間には何という違いがあることか。 同じ年に芥川賞を受賞し(「プールサイド小景」と「アメリカン・スクール」)、共にロックフェラー財団の招きでアメリカに一年留学し、帰国後に生涯の代表作といえる作品を書いた(「静物」と「抱擁家族」)この二人の作家が、その後に歩んだ道のりのコント…
瞽女(ごぜ)と呼ばれる盲目の女芸人の集団からはぐれ、女の血に導かれるままおりんがたどり着いた運命は・・・。 製作:1977年 製作国:日本 日本公開:1977年 監督:篠田正浩 出演:岩下志麻、原田芳雄、安部徹、奈良岡朋子、樹木希林、他 レイティング:一般(どの年齢の方でもご覧いただけます) ◆◆ この映画の猫 ◆◆ 役:☆☆(脇役級) 瞽女屋敷の猫 名前:なし 色柄:黒 ◆日本海 横浜で生まれ育った私には、海と言えば東京湾であり、遠足や遊びで訪ねた三浦半島や相模湾の穏やかな海でした。初めて日本海側を訪れたとき、海の黒さと波の猛々しさに息を呑みました。それは命をはぐくむ母なる海ではなく、人を死…
朝 コンビニおにぎり 高菜明太 昼 弁当 夜 鍋 毎日定時上がり。平和〜。 松本清張 黒い福音 読了。 分厚すぎ。
深夜2:15頃起床。昨晩は20:30頃就寝。 MXのアニメを見ながら寝ようと思っていたら始まる前に寝コケてしまいました。目が覚めたら通販の番組でした…。 早朝、実家を巡回、帰宅。まだ早かったので寝直しました。 (早朝散歩 5/8.2022) 太い幹です。 飛行船が飛んでいました! 今日は「母の日」。そして母の月命日。 夕方になってから墓参へ出発しました。 到着。 午前中はとても天気が良かったのに、今にも雨が降りそうな空模様でした。 せっかく来たので霊園内を散策。 従二位勲一等男爵 田中芳男墓 田中芳男 (博物学者、官僚) https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%…
ツイート かいちょ◆ @kaichosan @global54 ブラウザでTLを全面表示したままになってるからねw 23:54 かいちょ◆ @kaichosan @global54 …|ω・`) 23:43 かいちょ◆ @kaichosan @natumeUx_xUoO そんな動画がww 23:27 かいちょ◆ @kaichosan @hal328 @jun086 That's right! 23:25 かいちょ◆ @kaichosan @jun086 @hal328 いえ、もっと身近な方々の事かとw 僕は 遠方の知り合い なのでw 23:21 かいちょ◆ @kaichosan 2~3日前から…
こんにちは。 今年5月29日には日本競馬界でも最も特別なレース・日本ダービーが開催されます。今月はそれにちなみ、『馬』まつわる本を読んでいきたいと思います。 1943年の第12回日本ダービーを制したのはクリフジでした。3歳時にセリに出されたとき、当時としては高額の4万円の一声でいきなり落札されたという逸話があります。それほど期待されていたクリフジは牝馬でありながらダービーを制覇、当時は秋に行われていたオークスや菊花賞も勝利し、変則三冠を達成しました。中央競馬における11戦11勝という記録はいまだに破られていません。 さて、今回紹介するのは、松本清張さんの『馬を売る女』です。2回連続松本清張です…
\ #松本清張 没後30年/ 【再放送】『天城越え』<5月7日(土) 午前0:40~総合>※金曜深夜 大正末期、天城峠で男の死体が発見される。峠を越えていたのは家出した少年、しょう婦のハナ、流れ者の男。ハナにほのかな恋心を抱いた少年が3人の運命を変える…https://t.co/rhDpDMj6tA#天城越え — NHKアーカイブス (@nhk_archives) April 30, 2022 1978.10.7 NHK あらすじ 大正時代、天城峠でおきた殺人事件。ベテラン刑事と若い刑事の二人が捜査をするが、事件は迷宮入り。 時は現代、事件当時若かった刑事の回想シーンでドラマは始まる。 家出を…
没後30年で清張ドラマの再放送が多い。「悲劇の最大要素は必然性」と言ったのはアリストテレスらしいが、清張はその“必然性”を、歴史のひずみや現代のゆがみに取材している。歴史の代表格として先の大戦、身分制度、現代の象徴としては企業や学界をしばしば採り上げた。だから社会派推理小説の創始者とよばれるのである。 清張の描く ”社会 ” が読み手の共感を得、身に詰まされたから愛読された。松本清張は時代を映じた必然性を醸す巨匠と思う。
こんにちは。 今年5月29日には日本競馬界でも最も特別なレース・日本ダービーが開催されます。今月はそれにちなみ、『馬』まつわる本を読んでいきたいと思います。 1941年の第10回日本ダービーを制したのはセントライトでした。前夜までの雨の影響で重馬場となったレースでしたが、2着に8馬身もの差をつける圧勝だったそうです。その後の菊花賞でも勝利を飾り、史上初のクラシック三冠に輝きました。太平洋戦争中だったこともあり、当時の世間的な注目度は低かったそうですが、戦後になってからはその名を冠したセントライト記念が創設されています。 さて、今回紹介するのは、松本清張さんの『死の発送』です。裏表紙には「競馬界…
ウルトラシリーズなどのテレビドラマの演出で有名な山際永三監督のトークショーに顔を出してきた(映画のフィルム発見の経緯、商業化の過程も興味深い) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)コメント欄にもコメントしましたがこちらにも記事を書いておきます。 山際永三 - Wikipedia ◆狭山事件などの冤罪支援運動や死刑制度廃止運動、被逮捕者の人権擁護運動などでも知られる。 ◆著書『「悪魔のお前たちに人権はない!」:学校に行けなかった「麻原彰晃の子」たち』(共著、2001年、社会評論社) ということで小生的にはウルトラシリーズよりむしろ「人権活動家」の印象が強いですね。彼の名前を最初に知ったのも…