>「や」は終止形の下につき文の叙述の終わりに加えられた場合には、>相手に質問し、問いかける気持ちを表す。>>この場合、話し手は、単に不明・不審だから>相手に疑問を投げかけるものであるよりも、>自分に一つの見込みないしは予断があることが多い。 >「雨に降りきや」と問う時、「降ったか降らなかったかわからない」のでなく>「降ったに違いない」という見込み・予断を持ちながら、>それを相手に提示して反応を待つのである。>それが「か」の不明・不審・判断不能とする表現との相違である(4)。 「や」が終助詞となった場合の疑問詞の役割は、漢文の影響があるという説に賛成だ。 日本に漢文が大量に入るようになって、漢文…