原宿駅から代々木公園に向かう途中、国民民主党・立憲民主党・社民党などの政党とその支援者たちは、宣伝カーの上から騒々しく議員への支援をアピールしていた。彼らは労働者を票とみなして政党の宣伝に余念がなかった。他方では、ヤマト運輸労組の100人ほどの組合員がシュプレヒコールしながら結集してきた。その光景は清々しい。メーデーは労働者の祭典であり、主体は労働者なのだ。 しかし、そこからメーデー会場に入るには、参加者は荷物検査場で、カバンの中身まで見せなければならなかった。さらにその先で、黒いスーツ姿の金属探知機らしきものを持った検査員が参加者の身体の表裏の頭からつま先まで検査を執拗におこなった。これは、…