ーーーー講義録始めーーーー 最後に、このような消費社会化に対応する形で、学校が公共的な場から市場化する場へと変化しつつあるという点について指摘しておきたいと思います。消費社会が浸透する中で、教育は公共的なものから私的な顧客サービスへと変化しているという見方が徐々に広がっています。 親や生徒たちは、より良い教育サービスを求めて情報を収集し、その中から自分たちのニーズに合った学校や教育を選択するようになりました。これにより、学校や教育をサービスとして捉える見方が一般化してきています。 どのような教育を子どもに与えるかという判断が、学校や教師ではなく親や生徒自身に委ねられるようになりつつあります。こ…