『恋に至る病』に引き続き,『私が大好きな小説家を殺すまで』(斜線堂有紀,メディアワークス文庫,2018年10月25日)を読了。 ランキング参加中読書 『憧れの相手が見る影もなく落ちぶれてしまったのを見て,「頼むから死んでくれ」と思うのが敬愛で「それでも生きてくれ」と願うのが執着だと思っていた。だから私は,遥川悠真に死んでほしかった』(3 ページ) 憧れの相手が見る影もなく落ちぶれたのを見て,何を思うか。敬愛か,執着か。 『見たことがないものがあるっていうのは,これから見に行けるってことなんだよ。君にとっての遥かの海は,そういうものだったんだ』(31 ページ) 見たことがないものがあるからこそ,…