季節の変わり目の影響だろうか、鈍い頭痛が離れない。 ここ二・三日、意識の一部に靄がかかっているようだ。脳液が米研ぎ水にでも化(な)ったのかと疑いたくなる。わかり易く、不調であった。 思考を文章に編みなおすのが難しい。埒もないところで変に躓く。書いては消してを繰り返す。停滞の泥濘に嵌り込む。キーボードをぶん殴りたくなる。 よろしくない流れであった。全く以って面白からぬ悪循環だ。脱するために、虫干しでもしてみよう。蒐集しておきながら使いどころに恵まれず、いたずらに埃を被らせてしまった幾多の知識。ラストエリクサーみたいに死蔵されているそれ(・・)を、ここに並べて晒すのだ。以前はこれで、実際そこそこの…