数学する人生 岡潔森田真生編新潮社2016年2月20日 発行 森田真生さんが、岡潔の軌跡をまとめた本、という感じだろうか。 序と結が森田さんの言葉で、メインは岡潔の様々なエッセイや講演をまとめたもの。 序 いま、岡潔を読むということ一 最終講義二 学んだ日々三 情緒とはなにか四 数学と人生結 新しい時代の読者にむけて 先日読んだ、『数学する身体』も、多くは岡潔に関する記述だったが、本書はまさに岡潔の言葉を、現代の人々に伝えるための一冊、という感じ。岡潔の書籍に出合い、森田さんが岡潔の何に惹かれて、文系から数学者の道へ進んだのかが語られる。 岡潔に関しては、高瀬正仁の『岡潔 数学の詩人 』(岩波…