呪術において「呪物(じゅぶつ)」とは、特定の霊的な力や意味を宿す物体を指します。それは自然の中から選ばれることもあれば、人の手で作られることもあり、呪物は特定の状況下で「守護」や「浄化」、あるいは「力を高める」役割を果たします。例えば、お守りや魔除けの道具、儀式で使われる特殊なアイテムなどがその一例です。 こうした呪物の役割は、時代や文化によって多様であり、その中には一見すると「普通の物」に見えるものも含まれます。実は「タバコ」もまた、ある種の呪物として古くから用いられてきたのです。南米や北米の先住民、日本やヨーロッパの民間伝承において、タバコは単なる嗜好品を超え、霊的な力を宿す神聖なアイテム…