毎年いまの時期に、書店で手に取るのを楽しみにしている小さな冊子があると『北斗星/26/7/5』▼夏恒例の「文庫本フェア」▼先駆けとなった「新潮文庫の100冊」が始まり、今年でちょうど50年。新潮社のサイトによると、時間がたっぷりとある夏休み、中高生や大学生にたくさん本を読んでほしいという願いから誕生したフェアだったそうだ▼半世紀の間、変わらずに選ばれ続けている本が10冊あり、「銀河鉄道の夜」や「変身」など名作ぞろい。一方で、今年の顔触れには「成瀬は信じた道をいく」や「君が手にするはずだった黄金について」など近年の話題作も並ぶ。ラインアップ自体が半世紀に及ぶ読書史でもある▼忙しいと言いつつ、文庫…